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深山和紙は、楮(こうぞ)を原料として1枚1枚漉きあげる「手漉き和紙」です。強靭でありながら素朴で温かみのある風合いが特徴で、障子紙・ふすま紙・水彩画・版画・書道・賞状・名刺・手芸用など、その用途に合わせた和紙を各種取り揃えておりますので、直接相談していただければ、ご希望の和紙が見つかると思います。 工房に併設した売店では、山形県の県花「紅花」の花弁を漉き込んだ和紙や、和紙人形・便箋・葉書・アクセサリー等の製品を展示販売しておりますので、ぜひお越しいただき直接ご覧ください。
髙橋 惠(深山和紙)
深山和紙は、白鷹町深山地区で江戸時代初期から漉かれてきており、かつては上杉藩の御用紙として使われていました。
原料となる楮(こうぞ)の栽培と管理にはじまり、伐採・蒸し・皮剥ぎ・雪さらし・楮干し・煮る・打ち・紙漉き・乾燥など、たくさんの加工工程を経てようやく和紙が完成します。
この技法と工程は、江戸時代からほとんど変わらない形で、深山の住民が守り伝えてきたものです。深山地区では、昭和初期まで約50戸の農家が紙漉きを営んでいましたが、生活様式の変化と洋紙の普及により、現在は深山和紙センターのみ紙漉きを続けています。
昭和54年に山形県無形文化財第1号に指定され、平成30年度には日本遺産「山寺が支える紅花文化の構成文化財」として認定を受けています。
今も障子やふすま紙として根強い人気で、最近では、賞状や卒業証書にも利用されているほか、画家・版画作家・書家など芸術家の皆さんからも御利用いただいており、広く皆さんに愛されています。
- [住所]〒992-0776 山形県西置賜郡白鷹町深山2527
- [TEL]0238-85-3426
- [取り扱い商品]深山和紙、深山和紙を使った製品



